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初めまして。

このブログは、オンラインゲーム「パーフェクトワールド」のベテルギウスサーバーで、
まったりゲームを楽しんでいる、羽根のついた魔導師の駄文を綴ったものです。

どこまで続くのか、更新だってするのかどうか怪しいものです。
そして、ご覧頂く事でお役にたてる情報は皆無ではないかと思われます。

それでもお付き合いいただけるのであれば幸いです。
貴方と私に暖かなひと時が訪れますように。


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44、瞬殺

大量買いした本の山を、思わぬところで再開した赤い軍服の戦士、
玲紋さんに運んで頂いた俺は、予ての約束通り彼と石の交換をした。
また、労働の礼として茶の一服でもと勧めた事から、それは起きた。
暖かな茶を淹れて、差し出した時である。

「しかし、榧君は本当に華奢だな。……この細い指先……、
法剣を握らせるのも忍ぶないほどだな」

相手構わず口説くのが趣味なのか、
湯飲みではなく俺の手を掴んで目線の高さまで持ち上げ、彼はそう呟いた。
そのまま人の手に唇を寄せようとするものだから、さすがに驚いて振り払う。
いくら相手が美形でも、それは勘弁してほしい。
……逆ならまだしも。

「何度も申し上げますが、俺は女性じゃありませんし、細くもない。……貴方を基準にしないでください」

思わず眉を吊り上げて文句を言えば、彼は楽しげに笑って右腕を差し出した。

「そうかな?……では、ひとつ勝負をしようか、腕相撲で」

とん、とテーブルに肘をつき、玲紋さんは艶やかな笑みを浮かべる。
シャツ越しにもしっかりした腕を見るだけでとても敵う気がしなかったが、俺も男だ。
ここまできて後には退けない。

「いいですよ、受けて立ちましょう……?」

結果としては、散々からかわれた上の惨敗だった訳だが。


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43、オトナの事情~ver.HongLang~

なんだろう、なんだか少し心配だ……。
恐らくどこまでも社交的なだけなのだろうが、
どうにも手の早そうな印象を受ける赤い軍服姿の戦士に荷物を持ってもらい、
何やら雑談を交わしながら連れ立って去る幼馴染の背中を見送る。

あ、どうも初めまして。知り合いの方はこんにちは。
俺はエルフ族の旅人として世界を巡っている者で、職業は弓師……と言いたいところですが、
幼馴染のお目付け役兼胃袋管理人の方が、世間的には通用します。ホンランです。どうも。

「どうせあの様子じゃ、ろくに食事の用意もしてないんだろうし……」

恐らくこんな事を言う俺にも問題があるとは思うんだが。
去って行った幼馴染というのは、俺と同じくエルフ族で、
外見だけで人をだませる眉目秀麗な精霊師……とは名ばかりの、
羽根のついた魔導師と言っても過言ではない戦闘精霊、榧である。
俺が榧と出会ったのは、もう随分昔の事だ。
父の仕事について訪れた村に住んでいた、彼とその保護者が、
そのうち俺の村に越してきてすっかり仲良くなり、
気が付いたら幼馴染として長い時間を過ごしていたのである。
出会ったころの榧は女の子のように愛らしく、
丸くてちっこくて身長なんか俺の腰くらいまでしかなくて、舌っ足らずの口達者で、
もー、ホントとにかく可愛かったのに、どうしておっきくなっちゃったんだ……。

(榧がひもじい思いをしたら、俺があの人に怒られるからな……これは過保護じゃないぞ、うん!)

榧も今となっては立派(?)な冒険者である。
俺の手助けがなくてもちゃんとやっていけるとは思うが、
榧を置いて一足先に旅立った榧の師匠から世話を頼まれているから、
どうしてもほっておけなくて今に至る。

(よし、様子を見に行こう)

俺はいろいろと自分に言い訳をして、榧の活動拠点である城南の宿を目指した。


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42、男子たるもの

木々の合間を縫って強い風が吹き抜ける。
そろそろ日没も近い。軽く身震いをすれば、
それまで遺跡で遊んでいたTaglissがおりてきて首を傾げた。

「榧さん、寒いなら僕の上着…」
「いや、いい!大丈夫!脱ぐな!」

ハードレザーの上着から腕を抜こうとする相手に制止の声をかける。
あれを脱いだら彼は確実に上半裸だ。

「…見てる方が寒い」

――色々な意味で……
と心の中でだけ付け加えて一歩後退されば、斜面に足を取られて上体が軽く傾く。

「そうだぞ、タグ。自分の体調管理もままならない癖に偉そうなヤツに気遣いなど必要ない」

トンッ、と…倒れかけた俺の背中を薄い胸板で支えて厭味を言うのは他ならぬValiだ。
意地の悪い物言いにムッとして見せても気にする様子はない。
無遠慮にこちらの肩を掴んでくるりと向かい合いにする。

「あの、お兄ちゃん…榧さん…」

辺りを包む険呑な雰囲気に、少年戦士が困ったような声を漏らした。

「冷えやすい体質なら、それなりの準備をしておくべきだろう?」

だが、魔導師は弟の声などお構いなしに厭味を続ける。
俺は正面切って相手の赤い瞳をじっと見据えた。

「大体、年下に心配をかけるなど、上に立つ者として……」

尚もブツブツと小言を垂れるValiの行動に、しかし思わず噴き出しかける。
何故なら彼は、そうして文句を言いつつも自分の首に巻いていたネッカチーフをするりと解いて、
俺の首元に巻き付けたのである。神経質そうな指先が器用にそれを結ぶ。
気難しいふりをして、お人よしなのはその弟と大差ない。

「…ハイ、以後気をつけます…」

俺は笑い出したいのを何とか堪えて素直に頷く。
Valiは眉根を寄せたしかめつらのままで鼻をならすと、

「ああ、そうしてくれ」

とだけ呟いて踵を返した。
いつの間にやら隣にならんだTaglissが誇らしげな表情で、そんな兄の背中を眺めている。
二人の姿を交互に見遣り、俺は小さく微笑った。

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ご無沙汰しています

生きてますよ!
大変ご無沙汰ですが、ちゃんと生きてます!

ホンちゃんタグが、新ファッション着ろと煩いです。

絶・対・イ・ヤ・ダ!!

「着せようとしたら殺す。」

…と言ったらタグは黙りましたww
が、なかなか引かないのが某所のヘタレ弓師。

「着せたら小説の中でホンちゃんガチ○モにして、人に見せられないような18禁シーン書いてやる!」

と言ったら流石に諦めたようです。

ホ「でもその場合、辛いのは榧だと思うんだ…」

俺「別にいい、あんな変な服着るよりマシだ、文章は芸術だから、裸婦絵画とかわらないと思えば!」

ホ「…なんか、肉を切らせて骨を断つって感じだね………」

まあ、そんな日常です。

41、激戦!

敵を求めて彷徨う百虎を前に、
放っておいたら突っ込んで行きそうなくらい血気盛んな兄弟を眺める。
背後から2人の首根っこを掴んで引き止めると、俺は大きな溜息を零して見せた。

「何か勝算は?」

はたと動きを止めた兄弟は此方を振り返り、

「当たって砕ける!」・「何とかなるだろう?」

台詞は違うが声を揃え、同じ意味の言葉で偉そうに答える。
軽い苛立ちを覚えて固めた拳を辛うじて押し留め、
俺はもう何度目にもなる盛大な溜息をまた漏らした。

「少しは気の利いた事を言って見てはどうです、その頭はただの飾りですか?
 もしくは内部をつるっつるに研磨済み?
 …無鉄砲大いに結構、好きなだけ玉砕したらいい、
 けれど最低限、保護の術くらいは施しておいても良いでしょう?」

呆れながらも矢継ぎ早に申し立てれば彼等は顔を見合わせて、
片や感心した風に、片や不服げに頷いている。
言いたい事は他にも沢山あるが、ここはもうひたすら耐えて加護の詠唱を行う。
それぞれが持ち得る限りの守護を与え合ったところで、今度こそやっと百虎に向き直った。
 
 

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40、冷戦

祖龍の城に出てきて幾月。地理に慣れ、人混みにも随分耐性がついて来たと思う。
知合いも増えた。仕事だって、自分でそこそこはこなせるようになった。
そんな俺の様子伺いに時折訪ねて来るホンランが、
部屋を片付けろだとか食事をちゃんと摂れだとか、たまには顔を見せに来いだとか。
いちいち残して行く小言を聞き流すのも上手くなった。
呼吸をして、生活をして、他人と関わっている。
日々概ね良好、何の問題もない…ちゃんと、生きてる。

(ただ、貴方がいない以外は…)

宮付きに飾っていたメッセージカードを指先で突付く。パタン、と癖のある達筆が伏せた。

(ホンランに渡して送って貰うくらいなら、直接俺に手渡しすれば良いんだ、馬鹿師匠!)

心の中で悪態吐いてふと見た先、窓硝子に映った自分の表情が随分不貞腐れている。
まるで幼子のようだ。…苦笑が漏れる。俺は大きな溜息をつくと、ゆっくり立ち上がった。

(気分転換だ、どこかに出かけよう…)

外出準備に取り掛かろうとしたその時である。

――カーヤさーんっ!聞こえますかーッ!!!

元気の良い、少年の声。テーブルに置きっぱなしの箱からだ。
驚いて動きを止めると、その間にも大音量の呼び声が部屋を揺らしている。

「煩い!…叫ばなくても聞こえる、何用だ!?」

余りの騒がしさに思わず怒鳴り返せば、ひゃあ、と竦むような声が聞こえた。
続けて消え入りそうな“ゴメンナサイ”の一言と、あとはただ沈黙。

「…はぁ…悪い、怒ったんじゃなかったんだ――それで、タグさん?…要件は何です?」

気まずさに小さく吐息を洩らして己の大人げなさを詫び、声音で知れた相手の名を呼ぶ。
箱の向こうはホッとしたように一拍置いて、朗らかに言葉を綴り始めた。

――あ、ウン。実はお手伝いを頼みたくって。今から塔婆の寺院まで来れる?

「塔婆の寺院?…嗚呼、構いませんよ。30分以内には到着します。」

――良かった、助かるよ!
   …あ、あんまり急がないでいいから気を付けて来てね、何かあったらボク…

「は?君じゃあるまいし。何もないよ、でも有難う。…では、支度をして向かいます。」

用件だけの短い通信を切って準備を始める。どちらにせよ、気晴らしがしたかった。
今は何も考えずに、狩りをしているくらいが丁度良いと思った。
 
 

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Author:榧
Server:ベテルギウス
Job:精霊師
Guild:BLOOM
Character:うさぎ至上主義。

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