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44、瞬殺

大量買いした本の山を、思わぬところで再開した赤い軍服の戦士、
玲紋さんに運んで頂いた俺は、予ての約束通り彼と石の交換をした。
また、労働の礼として茶の一服でもと勧めた事から、それは起きた。
暖かな茶を淹れて、差し出した時である。

「しかし、榧君は本当に華奢だな。……この細い指先……、
法剣を握らせるのも忍ぶないほどだな」

相手構わず口説くのが趣味なのか、
湯飲みではなく俺の手を掴んで目線の高さまで持ち上げ、彼はそう呟いた。
そのまま人の手に唇を寄せようとするものだから、さすがに驚いて振り払う。
いくら相手が美形でも、それは勘弁してほしい。
……逆ならまだしも。

「何度も申し上げますが、俺は女性じゃありませんし、細くもない。……貴方を基準にしないでください」

思わず眉を吊り上げて文句を言えば、彼は楽しげに笑って右腕を差し出した。

「そうかな?……では、ひとつ勝負をしようか、腕相撲で」

とん、とテーブルに肘をつき、玲紋さんは艶やかな笑みを浮かべる。
シャツ越しにもしっかりした腕を見るだけでとても敵う気がしなかったが、俺も男だ。
ここまできて後には退けない。

「いいですよ、受けて立ちましょう……?」

結果としては、散々からかわれた上の惨敗だった訳だが。


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